top of page
根付ができるまで
根付が出来るまで
①伊勢根付の特徴は伊勢神宮の朝熊山の黄楊の木を使うこと。
山に木を採りに行くところから私達の仕事です。
②朝熊黄楊の特徴は、硬く年輪が密で粘りがあるため細かな彫刻に向いていること。
世界一の黄楊だと伊勢根付職人の間では言われています。
③使うのは彫刻刀。小さなものは自作です。
④まずは荒彫り。鑿を壁に押し当てるようにして大まかに彫っていきます。
⑤次は彫刻刀で細かな彫りです。
小さな小さな見えないようなところまで彫っていきます。
⑥磨き。根付職人は彫りの職人だと思われがちですが、手の中で持ったときに気持ちのいい根付になり美しいなれを生む根付にするためには、磨きがとても重要です。1ヶ月かけて彫ったものは、1ヶ月かけて磨きなさいと言われるくらい磨きに時間をかけます。
⑦着色。夜叉という木の実を煮詰めた液体などを使い、色を付けます。
⑧艶を出して完成です。
What's a Netsuke? / 根付とは
根付とは、着物の帯に印籠や巾着などを提げるための道具です。
江戸時代に栄え、大名や武士を中心にポケットのない着物でも細かなものが持ち運べるよう重宝されました。
3〜4センチ程度の手のひらに収まるほどの小さな中に込められた、細かな彫刻の美しさ、デザインなどによる洒落・ひねりといった遊び心を楽しみます。
江戸の粋と称され、ひと目ではわからない形で、言葉遊びや彫刻の技による不思議、人々の祈りや縁起など、小さな彫刻の中にたくさんの思いを込め、使っていくなかで気がついてもらえるようデザインをしてあったりと、使う人と作る人の知恵比べ、遊び心の共有、細かな彫刻美が根付の面白さです。使うほどに少し摩耗し飴色になった状態を根付用語で”なれ”といい、より価値が増すとされています。中でも伊勢根付は、伊勢の地に生息する朝熊山(あさまやま)の黄楊(つげ)の木を使うのが特徴です。江戸時代、お伊勢参りの土産物として発展しました。
bottom of page